厄年とは
厄年とは、人生の節目にあたり、災難や障りが身に降りかかりやすいとされる年齢のことです。


数え年で、男性は二十五歳・四十二歳・六十一歳、女性は十九歳・三十三歳・三十七歳・六十一歳が厄年とされ、その前後をそれぞれ前厄(まえやく)・後厄(あとやく)と称します。また、このほかにも「小厄」と呼ばれる年があり、心身の調子を崩しやすい時期として注意を促してきました。
令和8年(2026年)の厄年カレンダーは、こちらからご覧いただけます。
「厄(やく)」という言葉は、本来「役目」の「役(やく)」に由来し、世の中にあって重要な役割を担う年齢を意味していたと伝わります。特に神事に関わる役を務める際には、心身を慎み清めるため、厳重な物忌みが求められていましたが、時代の移り変わりとともにその本義は薄れ、今日では身を慎み、心身を整える習慣として受け継がれています。


当宮は、古来より厄除けの御神徳あらたかな神様をお祀りしております。
古くから人生の大切な節目を迎える多くの方々が、災厄を祓い、心新たに歩みを進めるために参拝されてまいりました。
厄年は単に不安を抱える年というだけでなく、自らを省み、より良い方向へと導かれるための大切な機会でもあります。
厄除けの祈願を通じて心身を清め、日々の生活がより穏やかで健やかに過ごせるよう、多くの方々が当宮にて祈りを捧げておられます。
厄年の過ごし方
厄年は、心身の節目とされる大切な年であり、古くから様々な慣習や祈りの形が伝えられてきました。
厄を遠ざけるために、厄除のお守りを身につけたり、身近な場所に置いたり、家屋の屋根に祀るといった習わしがあります。また、日頃から使い慣れた手ぬぐいや櫛などを処分し、それとともに厄を落とすという風習も伝わっています。
また、親しい人々を招き、酒肴でもてなすことで、自身の厄を分け持ってもらうとされ、その際には「厄」と表書きした饅頭などをお土産として持ち帰っていただくこともあります。ほかにも、邪気を祓うとされるうろこ模様のものを身につけるなど、厄除けの願いを込めたさまざまな工夫が行われてきました。
そして何より、神様の御加護をいただくため、神社に参拝し厄祓いを受けることは、古来より最も大切な厄除けの行いとされています。厄祓いを受ける時期としては、節分の夜、年の始め、誕生日、あるいは厄除祭の期間が一般的です。
当宮では、毎年一月十八日より二十日までの三日間、厄除祭を執り行っており、多くの皆様が災厄の退散と一年の安寧を願ってご参拝されます。
